ミルク味の雪②

頑張っても

褒めてもらえないのは

わたしが悪い子だから

 

期待に応えられず

怒らせるのは

わたしが悪い子だから

 

イライラさせて

手をあげさせるのは

わたしが悪い子だから

 

ずっと

そう思っていた

 

だから

あの子の身の上を聞いたとき

わたしと同じような気がして

うれしかった

 

あの子もわたしも

今だって母を愛している

 

何もいらない

ただ優しく

頭を撫でて欲しかっただけ

 

きっと

叶わないけど

 

愛くるしい見た目

可愛らしく

柔らかい声の

あの子は

 

キズついた

ココロを抱えながら

周りのヒトが

これ以上に

悲しまないように

 

今日も一生懸命

優しさを分けていると思う

 

まるで

"雪花氷"の氷のように

甘くふわふわな雪のように

誰かを癒してると思う

 

神様

 

どうか

あの子が

自らを砕いて与える

優しさ以上に

 

あの子に

幸いと平安を

与えてくださいますように

 

昨年より

遅い雪が舞う

鈍色の空を見上げながら

今日も祈っている