12月30日

わたしがいるフロアも

新年を迎える準備をしている

 

ナースステーションのカウンターに

供えられた小さな鏡餅

妙に呑気で

かわいい

 

少し前までは

クリスマスツリーを飾っていたロビーも

こざっぱりしたと

おとうさんが言う

 

午前の外来で

本年の診察も終わり

 

この大きな建物も

少しの間だけ

眠りにつく

 

最近

体調の良い時には

残念だったけど

クリスマスには

間に合わなかった

心ばかりのプレゼントに添える

お手紙を書いている

 

大好きなヒト達に

ありがとうを伝えたくて

あふれ出れる言葉や文字を

綴るのだけれど

 

ちゃんと伝わるのかが不安で

勝手に落ち込んでいた

 

そんな時

かなでが

"星の王子さま"の一節

 

「きみが星空を見あげると、

 そのどれかひとつに

 ぼくが住んでるから、

 そのどれかひとつで

 ぼくが笑ってるから、

 きみには星という星が、

 ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。

 きみには、

 笑う星々をあげるんだ!」

 

をそらで言って

 

あのね

みおちゃんの文章が

分かりやすかろうが

難解だろうが

 

それを手にした方々は

きっと

「みおちゃんらしい」って思うよ

 

きっと

どの文字もね

みおちゃんなんだよ

 

そう言われて

わたしは

勇気づけられたのと同時に

いもうとが

愛おしくて仕方なかった

 

「とても簡単なことだ。

   ものごとはね、

   心で見なくてはよく見えない。

   いちばんたいせつなことは、

   目に見えない。」

 

サン=テグジュペリさん

いもうとの方が

わたしより

あなたの伝えたかった真意に

気づいていたようです