10月20日

目が覚めると

ベッドのランプが点いていて

ソファに

かなでが横になっているから

 

風邪をひいたら

かわいそうだから

声を掛けた

 

すごい勢いで身体を起こし

"みおちゃん?みおちゃん?"って

言いながら

ナースコールを鳴らす

 

あっという間に

ドクターがやってきて

いろいろチェックされ

とりあえず大丈夫ですって

戻っていった

 

かなでは泣いている

おとうさんも息を切らして

入ってくる

 

どうやら

わたしは記憶がある日から

ふたつも先の曜日まで

寝ていたみたいだ

 

ふたりの様子を見て

居た堪れないキモチになる

 

この先

決して長くないにしても

何回も

こんな思いをさせるのか

 

わたしの孤独を薄める

心強さの代償が

哀しみに繋がるのが

 

つらくて仕方ない

 

今日は

ずっと雨だったらしい

 

"空が泣く

あなたが笑えるように"

 

と誰かが歌ったように

 

この雨が

私の代わりに

泣いてくれているならば

 

わたしは

笑わなきゃ

笑ってなきゃ

 

お別れの日まで

できる限り

 

のどが渇いた

 

フレーバーティー

ストローで飲む

 

生きている

 

こんなコトでも

明確に感じる