11月4日

自分で希望した

一時帰宅の日を迎えた

 

火曜日に入れた

ペースメーカーは

思いのほか

良い仕事をしてくれていて

 

心臓の働きを

底上げしてくれる

 

でも

ドクターからは

午前の回診で

釘を刺された

 

少し前から

体調の良い日は

少しずつ

お手紙を書いている

 

直接会って

自分の言葉で

感謝を伝えてたいけど

 

そうするには

時間が足りない上

よしんば

そうする事が

出来たとしても

 

わたしは

きっと

感情に負けて

泣いてしまうだろうから

 

だから

文字で

文章で

したためる方が

わたしらしいと思う

 

きっと

その方がいい

 

久しぶりに

配信にコメントした

 

"こんな世界の中で

知り合ったけど

大切に思う"

 

そう言われて

うれしかった

 

思いのほか

迎えが遅いので

何かあったのか

少し心配していたら

 

ホントに

驚く事が起きた

 

おとうさんの後に

病室に入ってきたのは

ずっと会ってなかった

おかあさんだった

 

わたしの名前を呼ぶ

その声と身体は

震えている

 

病室を出る時

手をつないだ

 

いつ振りだろう

 

いや

おかあさんと

手をつないだ

記憶がない

 

その手の温度が

伝わってくる

 

いつも通る道じゃないと思ったら

行きつけの喫茶店に着いた

 

後で迎えに来ると

言い残して

 

おかあさんと

ふたりきりになった

 

いろいろ話した

 

ホントに

いろいろと

 

おかあさんも

不器用で

真っ直ぐ過ぎる

ヒトだったってコト

少し解ることができた

 

解らないままでいるより

ずっと良い

 

余計に

傷つくコトがあったとしても