ヴァイオリニスト②

人類は

共感する術を求めてきた

 

なぜなら

キモチを伝えるコトが

上手くいかなくて

たくさん

悲しいコトを経験してきたから

 

でも

長い時間を経ても

ちっとも上手くならないのは

 

理解されない

孤独に対する

不安と

恐れがあるからだと

 

そう思っている

 

ようは

ココロに伝わらなければ

文字は形でしかなく

演奏も音でしかなく

絵画は色でしかない

 

 

枠を覗いていた

最初の頃

 

分断された世界で

閉塞と不安と疲弊の毎日に

 

"ホッとする一瞬のきっかけになるなら"

 

そう

ヴァイオリニストは

言った

 

今でも

わたしは

度々

聞いてしまう

 

"どうして

ヴァイオリンの配信を

しようと思ったのか"と

 

"わたしには

これしかないから"

 

いつも屈託なく

そう答える

彼女を

 

心から尊敬している